【オクトーバー:物語ロシア革命】速読したが惨敗!
先日から自己流速読術を研究中です。もともと意識しなくとも速く読める本というものはあります。思うにそれらの本を速く読めるようになってもあまり意味はないと思うわけで、できることなら通常の読書では、読み通すことに時間や集中力が足りなすぎて、結果的に読めない、という本を速読できなければあまり意味がないと思うのです。
ということで、今回は難易度が高そうなこの本を選んでみました。
この本を書いているのは歴史研究家ではなくて小説家の方です。 そして邦題にも物語とついています。なのでテーマが難解そうなわりには、意外に読みやすいのかな?なんて、ちょっと期待もあったのですが、残念ながらそうではなかったです。
たぶんかなり時間をかけて熟読して、たくさん出てくる登場人物を表などで、別途管理しなければ理解できないレベルの本かと思いました。ロシア革命に関しての予備知識があればまた違うかとも思いますが。
しかし、あえて1行読みの速読で最後まで読了してみました。結果は・・・
この本は1ページあたり約500文字。ページ数は約420ページ。ということで総文字数は210000文字。メトロノームのテンポは当初120から始めましたが、あまりに頭に入ってこないので100に落としました。通常ですと、読んでてわからなければ戻って同じ箇所を繰り返し読むのですが、今回はわからなくても、そのまま進んでいくことにしました。
その結果かかった時間は1時間20分となりました。1分間あたり2625文字。
で、読了して何を感じたのか?また何が頭の中に残ったのか?を考えてみると、惨敗というほかありません(笑)
ほとんど頭に何も残っていません。レーニン、トロッキー、ラスプーチン、ニコライ二世という名前だけは知っている人が出てくると、なんか、異郷で薄〜い知り合いに出会ったような、ちょっとほっとするような瞬間もあるのですが、ほとんど彼らの行動の目的の意味とかが理解できていません、とほほ。
まぁ全体的に思ったのは、革命っていうと、ちょっとロマンティックな雰囲気があるじゃないですか?キューバ革命のゲバラとカストロの物語みたいな。ところが、このロシア革命ってあんまりかっこいい雰囲気とかはないんですね。印象に残ったのはレーニンの逃亡暮らしとか、ズラをかぶって変装していた・・・なんて話くらいしか頭に残っていない。それからラストで表舞台に出てくるスターリンの怖さみたいなものとか。
まぁどうなんでしょう、もう一度再読するための下読みとしての1時間20分と考えると有効なのかもしれません。
それともこういう読み方はただの時間の無駄なのか?まぁ実験としての意義は絶対的にあるとは思いますけどね。
ということで、果たしてこの読み方、方法がまずいのか?それとも対象とする本の難易度が高すぎたのか?
それを検証するために次は国内の読みやすそうな人物伝を読んでみたいと思います。人類みな兄弟、というCMで昭和世代にとっては馴染み深い笹川良一氏を描いたこの本ですね。
読み終わったらまた結果報告いたします。