本物のもたない男はフリルのついた服とか極楽鳥の進化が許せないらしいです。
【じみへん】というかなり変わった漫画を描いてる中崎さんの2010年の本ですね。世界一笑える断捨離本というキャッチコピーがつけられていますね。笑えるというより、あーこういう人もいるんだなあという意味での面白さはありますね。例えば・・・。
中崎さんの仕事部屋に物がほとんどないというのは序の口です。面白いなあと思ったのは、インクの減りが見える昔ながらのボールペンがあるじゃないですか?インクが減って透明になる部分が気になってしょうがないそうです。そして、カッターナイフにてその部分をカットしていくというんですね(笑)使い終わるころにはとても短いボールペンになっているという(笑)
ファッションに関しても独自の意見を持っています。中崎さんがとにかく気に入らないのは女性のフリルのついた服装だそうです。一体何の意味があるのかと。理想の女性のファッションは無駄のないレオタードみたいな服装だそうです(笑)ちなに動物の進化にもご意見をお持ちで極楽鳥のような進化はゆるせないそうです(笑)
とにかく必要のない(と本人が考える)ものは捨てたくてしょうがない。世間で言われる断捨離とは全然違う。あちらはスッキリした暮らしをするための手段だが自分のほうはとにかく捨てたいという欲望なのだ・・・・・・・そうです(怖)
その発言からご想像できる通り中崎さんは自分自身への分析が淡々としていて的確なんですね。ごみ屋敷でごみをためる人と自分は表裏一体であると自分自身を鋭く観察しています。
断捨離やシンプルライフに役立つ本ではありませんが世の中こんな人もいるんだなあという意味でかなり興味深く読めた一冊でした。
2016/05/23