天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

【書評】欲望する「ことば」☆欲望ハンターという概念が面白い

 

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

 

 欲望ハンターという言葉が書いてあって面白いと思いました。トランプ大統領なんかが例としてあがっていました。トランプさんの場合、アメリカのある社会層のイマイチ言語化されていなかった欲望をハンティングして、激しい政治的メッセージというカタチに変えて、結果支持を集めて大統領になったということです。

言語化されていない欲望とは「したい、そうなりたい」というプラス方面の欲望と「したくない、そうはなりたくない」というマイナス方面のふたつに分けられます、またはそのふたつが組み合わさって欲望は人の心の内にドロドロとしたマグマにように存在しています。

その言語化されていない欲望を理解しやすいカタチで言語化したものが本書で研究されている「社会記号」です。具体的には・・・

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【自分ハック】押入れ書斎化計画第1弾

わたくしミニマリストに憧れていたりするんですが、モノがなかなか捨てられないほうで、家がなかなか片付きません。田舎の古い家なんでスペース自体はそれなりにあるんですけどね。どうにも今ひとつごちゃごちゃ状態から抜け出せない。

以前ブログを拝見させてもらいました、はぴらき様のようにスッキリとした暮らしが出来たら気分良さそうだなぁとは思ってはいるんですが・・・。

hapilaki.hateblo.jp

しかし、とりあえず、すぐには無理そうなので押入れデスクだけ、ちょこちょこと真似をしています。ブログで晒すことで改良も進むかなとも思うので一部公開いたします。

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【書評】ラクガキ・マスター☆ラクガキがうまくなるコツはいろんなことに応用可能!

 

ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン

ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン

 

 子供のころ、マンガ家になりたいなぁ、なんて思ってたもんですから、今でも絵を描くのが上手な人を見ると、それだけで尊敬してしまいます。で、推測なんですが、絵を描くのがうまい人って、筆や鉛筆をもつ手が器用っていうよりも、描く対象を見る目が優秀であったり独特の個性を持っているんじゃないでしょうか?つまり腕より眼ではないのかと・・・。

今回、この本を読んでその推測は当たってるかもなぁと思いました。著者の寄藤さんの絵を(ラクガキ)を描く際の、モノ、そして世界を見る眼というのが驚くくらい面白いんですよね(^^)例えば・・・。

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【映画評】アラビアのロレンス 

 

先日、映画「ガンジー」を観て歴史の概略を映画で学ぶのもありだなぁと思いました。

lifeofdij.hatenablog.com

ガンジーは第二次大戦時の出来事でしたが、今度は少しだけ時間をさかのぼって第一次大戦中が舞台の「アラビアのロレンス」を観てみました。

映画として超名作中の名作と言われている作品ですね。たしか、25年くらい前にVHSで観た記憶があります。しかし今回観なおしてみたら全く印象が変わってしまいました。というか、前半部分は憶えていたんですが、後半部分は、えっ〜、こんなストーリーだったっけ?と思うくらいに忘れていたのです。しかし、そのおかげで新鮮な気分でこの映画の良さを感じれたのかもという気もします。

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【書評】東大教授の「忠臣蔵」講義☆デジタルネイティブ世代は忠臣蔵に涙するか?

 

東大教授の「忠臣蔵」講義 (角川新書)

東大教授の「忠臣蔵」講義 (角川新書)

 

 私はばりばり昭和世代なので、少し前までは毎年年末になるとテレビで忠臣蔵を放送していたのを憶えています。そして少なくない人が毎年忠臣蔵を観て涙していた、ということも知っています。だけど、実をいうと、私は今まで一度も「忠臣蔵」を最初から最後まで観たことがないんですよ。どういう話なのかは知ってはいるんですが、なぜ多くの日本人にこのストーリーが人気があるのか?がイマイチわかっていませんでした。その謎の一端がこの本を読んでわかりました。

その謎に関しては後述するとして、まずこの本がどんな内容なのか?ということを簡単に記しておきます。

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【書評】超訳戦国武将図鑑 ☆もしも柴田勝家がフロイトの精神分析入門を読んでいたら?

 

超訳 戦国武将図鑑

超訳 戦国武将図鑑

 

面白いアイデアの本です。著者によれば現代は戦国時代みたいなものだということです。例えばコンビニ各社の争いはまさに戦国武将の争いみたいじゃないのか?と。

コンビニ業界は戦国状態。毎日が売上のバトル。だから、ある日突然、近所に新しいコンビニが開店したと思ったら、なじみのコンビニがなくなって、別の店になっていたりするでしょう?これ、まさに「戦国時代の支城」が増えたり、減ったりするのと同じこと。

〜中略〜

こう考えると、会社の本社は本城で、支店は支城のように見えてきます。社長は戦国大名で、幹部社員・一般社員は・パートは家臣。学生バイトは足軽と忍者。制服は鎧。弁当は兵糧。ビジネス書は兵法書。手紙・密書はメール、スマホとパソコンは刀と槍。筋トレは武術訓練、養生法は栄養分析とサプリ・・・

読んでてちょっとウケてしまいましたが、たしかに戦国時代も今も食っていくのは楽ではないというのは同じなんでしょうね。さて、この本のアイデアが面白いと冒頭に書きました。簡単にどんな面白さなのか說明いたします。まず・・・

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気になるニュース①JKハッカー②オーケンが明かす少年隊③小林克也さん

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ツイッターの名前欄に「JK17」とあるため、17歳の女子高生として広がっているが、年配の凄腕ハッカーとの見方

ということで、別に17歳女子だとは限らないわけですけど、その組織とは直接関係のない人が、今回のような事件の犯人を捕らえようとするっていう今の世界の展開が、なんかマンガ的というかフィクションみたいで、すごいなぁと思う。

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タイトルにつられてもしやオーケンが4番目の少年隊になる予定だったのか?なんて思ったけど、違っていた。話はとびますけど、オーケンのエッセイは本当に面白いよなぁと思います。その昔高円寺の古本屋でご本人らしき人をみかけたことがある。

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小林克也さんのお名前を久しぶりに発見。ベストヒットUSAは最高に楽しいテレビ番組だった。で、思うのはあの当時、なんで、ランキングで好きなアーティストが1位になったり、または順位が転落していく様子にあれほど胸がドキドキしていたのか?不思議だ。