天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

イーロン・マスクのスペースX公式失敗動画集を観ると元気になれるかも

 

イーロン・マスク 世界をつくり変える男

イーロン・マスク 世界をつくり変える男

 

 テスラ・モーターズやスペースX、そしてイーロン・マスクという名前はよく耳にしていました。だけど実際にはどんな人間なのか?ということはよくわかっていませんでした。だけど、ちょっと興味があったので、今回イーロン・マスクについて書いているこの本を読んでみました。

で、感想ですが想像していたとおりものすごい人のようです。近くにいる人にとっては大変そうだけど、メディアを通して観察させてもらうぶんには最高に面白そうな人だなぁ、と。もともとは・・・

 ペイパルの元になるサービスを作って会社ごと売却することにより大儲け。その現金を元手に壮大なビジョンを実現するためにスペースXを立ち上げる。で、平行してテスラ・モーターズやその他ものもろの革新的な企業を経営している、ということらしいです。で、それらのいくつかの企業はイーロン・マスク氏のあるビジョンを実現するために作られたものらしいんですね。で、そのビジョンとは?

うまくまとめてあるページがありましたので貼り付けます。

newspicks.com

驚くくらいにスケールの大きいビジョンですけど、同時に具体性というか高い実現性も感じたりします。で、 この記事と今回読んだ本を合わせて、ぼくが勝手にイーロン・マスクの最終的なビジョンを予想してまとめてみると、つまりは「人類全体を未来永劫繁栄させ続ける」。そのための手段として火星移住も必要になるし、それまでの移行期間のあいだ地球の環境汚染を遅らせるために、比較的環境に優しい電気自動車を普及させる、ということのなのかな?と思いました。

で、この本の中にはイーロン・マスク氏とはどんなパーソナリティーの人なのか?ということも少し書いていますが、当然のことながら、メチャクチャ頭の良い人ということです。インプットとアウトプットが、どちらも常人では考えられないほど速くて深い。

例えばスペースXを起業した当時、イーロン・マスク氏はロケットについてはただの素人だったといいます。ところが、集めた専門家に対しての質問攻撃により、あっという間に専門家以上の知識とノウハウを頭にインプットしたそうなんですね。訊かれた方のコメントによると「彼はこちらの知識の90%をものにしないと質問を止めないんだ」ということのようです。

それからロシアにロケットの買い付けにいった時のエピソード。長い会議は報われず商談は不成立に終わったそうです。ところが、会議終了直後イーロン・マスク氏は黙々とノートパソコンに向かって、ロシアとの商談中に得た知識を組み合わせて、新たなロケットに関するアイデアをまとめたそうです。つまり、激しい交渉をしている最中も、いかに新たなアイデアを生み出せるか?を同時に考えていたそうなんですね。やっぱり超人的な人なんですね。

でも面白いことに、イーロン・マスク氏はテスラ・モーターズで開発したバッテリーに関する特許を開放したりもするんですね。彼のビジョンにとっては、テスラ・モーターズが儲けることよりも、EV自体が普及することのほうが大事だから、ということだそうです。

そして自らの成功も失敗もすべて公開することを当たり前だと考えているそうです。つまりは天才だからこそ多くの失敗がなければ後の成功はありえないということを知っている、ということなんですかね。

スペースXのロケット打ち上げの失敗を自ら集めた公式動画があります。なんかこれ、見ていると元気が出ます。

「君、君、まだまだ失敗が少なすぎるよ。全く話にならない」と、笑われているような気分になります(^^)

 

www.youtube.com