天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

文部大臣の名前が思い出せなくてマズイと思った時に読みたい一冊

 

 その昔というか小学生の頃なんですが、私はなかなか社会派な小生意気なガキンチョでしてG7の元首なんかは空で言えたりしたんですね。国内現職閣僚なんかも大体覚えていましたし(笑)

ところが今はほとんど言えないですし、興味もない感じですね、いい大人なのに(笑)
こんな感じの人って結構多いんじゃないでしょうか?その原因は何か?

 

と考えると別に子供の頃、今よりも賢かったとか社会意識が高かったというよりもただ単純に情報の摂取方法が変わってしまったということだと思います。

具体的に言えば
①紙媒体での新聞を読まなくなった
②テレビでニュースを見なくなった
ということなんだろうと思います。

要は新聞テレビがメインの情報媒体の場合は興味のない情報も自然に目に入ってきた。
(イタリアの首相の名前とか文部大臣の名前とか・・)

しかしネットがメインの情報媒体になると自分の興味のあるものしか見なくなるつまりそれ以外の情報に疎くなる、という事なんだろうということかと思います。この状況というのはどうなんでしょうね。ちょっと危険じゃないですか??

というような「問題」を感じている人にこの本は最適な一冊かと思います。佐藤優さんと池上彰さんのお二人が惜しげもなく情報収集方法について披露してくれています。

内容も実用的ですし、最初から需要箇所にマーカーが引かれている、お二人の見ているサイト、新聞、雑誌のラインナップがずらりと紹介されているなどサービス満点です。
これは買いの一冊です。


以下にて
なるほど箇所のメモ。

* 新聞の大切さ
* 情報や知識は身銭を切らなければ身につけにくい 
* 紙面なら5分で大まかにつかめる、対してネットでは無理。
* 整理のために時間をかけないことも重要

* 雑誌
* 同じ隙間時間ならネットサーフィンではなくてオンラインで雑誌を読む
* 「総合週刊誌や月刊誌は読書人階級のための娯楽。活字を日常的に読む読書人階級、新聞も書籍も読まないテレビやネットしか見ない層、書籍は読まないけど新聞は読む層。」
* 「人間のどす黒い感情をすくいとるのが週刊誌はうまい」

* ネット
* 実はネットは上級者のメディア→実は効率が悪い
* 自分で記事の重要度を判断しなくてはならない
* 「ノイズ情報をいかに除去するかが、ネットから玉の情報を得るポイント」
* 特定のものだけ大きく見えるプリズム効果がある
* NHKオンライン
* グーグル検索は効率が悪くなった
* 即座に返信するほどいいという風潮があるが、雑談でも悪口でもすぐに返そうとするからみんな気性が荒くなる。ネット断ちが流行るはず。
* SNSのメリットはインプットよりもアウトプットにある
* 歩きスマホをしている東大生を見たことがない
* 簡単にはネットにつながらない、その不自由さが、逆に知的強化にはメリットになる
* スクラップはきちんと読んでから保存する、が基本。

* 書籍
* 論理的な思考力を身につけるためには、難解な本と格闘する経験が不可欠
* 現時点で自分が理解できる本と理解できない本の仕分けをすること
* 読み終えた日付を手帳に書く。公私を問わず、大きなニュースがあった場合には、一行メモとして一緒に書き加えておく。あの事件が起こった時、こんな本を読んでいたのか、当日のニュースや季節の出来事とセットになって本についても思い出せる。記憶のトリガーを一緒に書き込んでおく。本単独では思い出せない場合でも、前後の出来事と合わせて思い出すことで「あのときには、あんな本を読んでいたな」と思い出し、不思議と内容も蘇ってきる。
* まず紙の本で読んで二冊目を電子書籍として携帯する
2017/08/14