天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

ウーピー・ゴールドバーグとキューピーコーワゴールドくらい違う

今の時代ほど、世界中でたくさんの人たちがあちらこちらで文書を書いたりあらゆる場所で読んだりしている時代ってないですよね。今から30年くらい前の感覚で考えてみましょう。ごく普通に生活している人たちがブログなどの媒体を使って、自分の考えていることや行ってきたことを文書の形で世界中に公開する時代がやってくるなんて信じられますか。冷静に考えるとこの「文字情報の爆発的増加」すごいことです。そんな時代にどう書くのか?ということを考えてみます。

 

 

前述したとおり、書く人が増えれば増えるほど、当然のことながらもっと「上手に書きたい」と思う人が増えてくるのは当然のなりゆき。するとそのニーズを満たすようにこう書けば良い、避けるべきはこんなパターンなどといった文章術は溢れることになりますね。

 

私はエッセイを書いたり小説を書いて応募したりしています。なので、必要にかられて、今までかなりの量の「文章の書き方」に関する本、または「文章の書き方」に対するアドバイスなどをまとめたWebサイトをチエックしてきました。

 

その結果思ったのはそれらに書いてあることはある意味全部正解であって別の意味では全部不正解ということ。というのは文章と言っても、仕事上で書く文章とブログなどでの文章そして文芸での文章または自分の考えをまとめるための文章では同じ文章といっても目指すところや必要な要素は違ってくるんですよね。

 

具体的に言うと紙媒体でじっくり読みたい文章とスマホでサクサクとスクロールしながら読みたい文章は全く違ってくるということです。つまりブログ文章と文芸文章とでは同じ文字を使った表現ながら実は「似て非なる」ものなのではないのか?
まるでウーピー・ゴールドバーグとキューピーコーワゴールドのように(すみませんこのフレーズ何処かに入れたかった 笑)ウーピーの例えは苦しいですが、プロレスとアマチュアレスリングくらいの違いはあるのではないでしょうか?

 

となると当然文章術に関してもどんな目的を持った文章に対する「術」なのか?そのあたりを意識した上で学んだほうが良いだろうなぁと思います。例えばブログを書くのに有効な文章術が小説を書くための文章術としては逆効果になる場合もありますしその反対のパターンもあると思うのです。

 

例えばWebでよく読まれているブロガーとしてイケダハヤトさんという方がいますね。
http://www.ikedahayato.com/
それから紙媒体ではそれなりに読まれている内田樹さんのブログ。
http://blog.tatsuru.com/

 

このふたつの文章、内容が違うのは当然ですが文字を使って目指しているもの自体が全く違うもののような気がします。ということで、まずは自分の書く、書きたいものがどんな方向へ向いているのか?どんな場所に行きたいと思っているのか?そのあたりを意識しながら学ぶべきだろうな、と思うのです。

 

その上で自分にとって必要な文章術はどんなものなのか?そこを意識しながら学んだほうが良いんだろうなぁ、と思うのです。で、私の場合は書籍の形でじっくりと読みたくなるような文章を書けるようになりたいと思っています。皆さんはいかがでしょうか?
自分の書く文章でどんな場所を目指していますか?