道路掃除夫ペッポがマインドフルネスの達人であったという話
- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
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今回久々に再読をしたのですが、やはり面白かったですね。きっかけは最近気になってる「マインドフルネス」って何だろう?と考えている時にこの物語に出てくる登場人物を思い出したからです。具体的にはモモの友達の道路掃除夫ベッポです。この人の仕事に対する考え方がマインドフルネス的だったんじゃないかなと・・・。それで今回読みなおしてみたところやはりその通りでした。
「一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん。わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだ。たのしければ仕事はうまくはかどる。こういうふうにやらなきゃあだめなんだ。」
「ひょっと気がついた時には、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかはじぶんでもわからんし、息もきれてない。これがだいじなんだ。」
なるほど。なるほど。仕事以外にもとても参考になりそうな言葉ですね。そして予想通りまさにマインドフルネス的思考でした。
それからエンデが亡くなったのっていつだったかな?と調べてみたら1995年8月28日なんですね。この日付を見て連想したのがWindows95。そしてリリース日を調べてみると1995年8月24日。(英語版)ほとんど同時期なんですね。
ということでエンデは今のネットで繋がった世界というのを体験はしていないんですね。もしもWin95発売以前と様変わりした今の世界を見たらどんな作品を描いていたのかなあ?そんな事も気になりましたね。SNSとかはやったりしたんだろうか?それとも「時間泥棒」だと否定したんでしょうか??