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作文がすらすら書けちゃう本―宮川俊彦のノリノリ授業 (ドラゼミ・ドラネットブックス)
- 作者: 宮川俊彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/10/01
- メディア: 単行本
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小学生向けの作文の書き方の本なんですがバカに出来ませよ。かなり実用的なんです。
原稿用紙を目の前にしても書く事が思いつかずに困っている子どもが対象なわけですが
これって大人でも同じでしょうね。テーマが決まっている場合はそこそこ書けるけど
自由に書いていいと言われると指が止まってしまう、そういう方も多いようです。そんな大人に対してもすぐに使えそうなテクニック?がたくさん紹介されています。自分的に役立ちそうだなぁと部分をまとめていきます。
その1
【作文なんてちっともこわくない!】
・文がつづかない!ときは接続の言葉を使う。
『学校、最高に楽しい』←これが意見。
『だって』←ーーーーーーこれが理由。
『でも』←ーーーーーーーこれが、思いつきの言葉
『このあいだ』←ーーーー体験したり、思いついた事
『もしも』←ーーーーーー思いつき、決めつけて言い切る
これで、次にくる文章が浮かんでくる。
・作文は、うまいからほめられるのではない。魅力があるから、褒められる。感じた事をスーッと書いていく事。
・世の中、ひとりでは生きていけない。だから、わがままはゆるされない。だけど作文の世界ではきみが王様。きみだけの考え。きみだけの宝。いまだかってこの世の中にあったことがなく、きみが死んだ後にも存在することのない、きみだけの世界。それが作文。ひとりよがりでもいいから語っていけばいい。きみの一行の作文が「独立宣言」になることがある。
【わたしたちは、イギリスに支配され、自由がない。奴隷だ。しかし、心の中は自由だ。考え、思う世界は自由だ。 マハトマ・ガンジー】
2016/05/15
その2
【こうすれば作文はカンタンだ!】
☆書かなくちゃ始まらない
「題も決まってないのに何を書けばいいだよー。ドラえもーーーーん」机に広げた原稿用紙の前でのび太がアタマを抱えています。ドラえもんがアドバイスをします。
「とにかく書き出せばいいんだよ!落語家みたいに”えーー本日は”とか、アタマに浮かんだことや、心によぎったことを浮かんだままに書けばいいんだ。」
作戦①『一声叫ぶ作戦』
感じていることをなんでもいいから、ひとつ叫んで(こころでね)作文を作ってしまう。腹が立ったことや、すごく嬉しかったことなんかですね。
例
「くやしい(感じてること)」
「聞いてよ、お母さんたら、チョー勝手なの(感情に理由)」
「前にもこんな事があったの(具体的エピソード)」
「お母さんの考えでは(抽象化)」
「でも○○さんの家では(反対エピソード)」
「先週見た映画でも、同じようなことが起こってて(エピソードで補強)」
「結局お母さんは○○だ。(結論)」
このフォーマットを使うとかなり楽に書けそうですね。小論文作成の基本構造を小学生向けにわかりやすくしたような感じですね。同様に感じている事というよりこうあるべきだ!という『意見』をもとにしても書ける。
例
「僕は、野山の花を摘むのはいけないと思う(意見)」
「なぜなら(理由)」
「このあいだこんなことがありました。(エピソード)」
「なぜ花を摘もうとするのでしょうか(疑問の掲示)」
「きっと(仮説)」
「しかし(反証)」
「花の気持ちにしてみたら(感情に訴える)」
「だから摘んではいけないのです(結論)」
☆何を書くかの見つけ方
作戦②『ひっくり返し作戦』
例
「自然破壊は本当にいけないんだろうか?」
「なぜゴミを減らさなければいけないのだろうか?」
あえて注目を集めやすい『意見』を掲示することによって
作戦①を利用して文章を組み立てる
作戦③『これはウソです作戦』
例
「500万円当たったぞ!」
「きのう、朝起きたら女の子になっていた。」
「ぼくはモテる。スポーツ万能。成績優秀。」
「父が突然いなくなってしまった」
ありえない設定を最初に持ってきて、そこから想像を働かせて書き進めていくというやり方もある。この方法、フィクションだけの作戦ではないだろう。ウソ、または冗談である事を明示すればエッセイ、コラムでも活用できるはずだ。
【その3 こうすれば、作文はみるみるうまくなる!】
のび太は自己紹介のための作文を書けずに悩んでいる。「じゃあ、ぼくに君の自己紹介をしてごらん」するとのび太は、8月7日生まれ、獅子座、勉強苦手、趣味は昼寝などと個人情報を列挙するだけで全く面白くない。
情報を整理して抽象化する事が大事だ。そしてずらずらと情報を並べられても、文にまとまりがなくなり、読む人に何も伝わらない。つまり一番大事なのは何を人に伝えたいのか?自己紹介でいえば、人と違っているところはどこなのか?そこをクローズアップする事が大事だそうです。
これって小学生の自己紹介のための作文だけの話ではないですね。我々が書こうとしているものも同じだなあと。どこが一番伝えたい事なのか?それが最も大事なんでしょうね。つまり『テーマ』の発見!これです!!
☆文章をだらだらさせないための作戦
①場面切り取り作戦
一から十まで説明するのではなくて、クライマックスの場面をいきなり登場させる。写真を撮るみたいに、その瞬間、クローズアップした狭い場面を書くことで、逆にテーマが伝わりやすくなる。強い印象を残す場面をいくつか並べると、映画的な効果が出る。
読む人が勝手にストーリーを想像する場面もある。
②な た も だ作戦
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・ぼくはこう思う←まず意見を書く
・なぜなら ← 理由、どうしてそう思うかを説明する
・たとえば←例。とにかく例をあげてみる
・もしも←展開と検討。「もしも」に続けて、とにかく思いつく事を書く。
・だから←結論、まとめ。
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③素直作戦
どんな技巧や書き方も、素直に書く事にはかなわない。自分の力の範囲で書く事が大切。そうすれば、だんだん実力がついていって、いつかきっと理想の文章が書けるようになる。
☆書き出しに困った場合
①「つぶやき」から入る
②「セリフ」から入る
③「音」から入る
④「もしも」から入る
⑤「きっと」から入る
⑥「場面」から入る
⑦「さけび」から入る
⑧「ぐち」から入る
⑩「おばさん的」に入る
⑪「威張って」入る
⑫「動詞」から入る
ここまで書いて思った、あっ全く情報整理せずに列挙してるだけ(笑)