貧乏ゆすり健康法とロッキー・バルボア
貧乏ゆすりが健康に良いという話があります。
リズミカルに身体を動かすと体内でセロトニンが生成される。そのセロトニンとは幸せホルモンといわれるくらいに、人の幸福感を左右しているらしい、ということです。
逆にいいますと、幸せじゃない（イライラしている）状態になると身体がセロトニンを要求する。だから無意識に貧乏ゆすりのようなリズム運動を始めてしまう、という説もあるそうです。
例えば飴玉を最後までなめないで途中でガリガリと噛み砕いだり、氷をガリガリする、というのも、身体がリズム運動を求めている無意識の行動らしいということです。
さて、その説の真偽の程はわかりません。だけどリズミカルに身体を動かすと、気持ちよくなって、幸福感に満たされる、というのは本当ですよね。実際に、最近リズミカルな運動をすることによって幸せな気分になったという出来事がありました。どんなことかといいますと・・・。
こんなものをリサイクルショップで980円にて衝動買いしたんですよ。（未開封品です）
空気を入れて使うサンドバックのようなものですね。イライラしている時にパンチしたりキックすると、さぞ面白ろかろう、と思いまして・・・。
家に持ち帰り開封しました。付属のエアーポンプをつかってエアーを注入します。空気を入れてみるとなかなか立派な立ち姿です。で、気合を入れて一発目のパンチをぶち込みました。ところが・・・。
やる気がないのか、このパンチバック君、立ち上がってこないんですよ。ぼくのパンチが強烈すぎたのか、一発でノックダウン。戻ってこない。ぐで〜んと寝転んだまま。仕方ないので、殴った本人であるぼくがケガ人を介抱するように、パンチバック君を抱き起こしてやるはめになりました。えっ、これって、まさか、一発ごとに起こしにいかなければならないのだろうか？と不安になりました。
しかし、よく考えてみたらエアーを入れただけでした。もしやと思い、説明書をもう一度見てみました。すると最初に底面の注入口から水を入れる必要があるんですね。そこから約５リットルの水を入れなくてはならないんですよ。考えてみればあたりまえですよね。重心となる重りがなければ起き上がるわけもない。
ということで、自分のおバカさ加減に呆れながらも、いったんエアーを抜きました。そしてペットボトルを使って水を入れます。そして再度エアーを注入。すると、さきほどよりも、こころなしか、立ち姿に安定感が増したような気がして頼もしい。で、気分を改めてまたまたパンチ！
するとパンチバック君。すくっと勢い良く立ち上がるんですね。いくら殴っても、蹴っても、すくっと立ち上がります。すごいタフなやつです。
こちらも負けていられないのでジャブジャブ、ストレート！と調子に乗って打ち込みます。これがやってみると楽しいんですよ。おそらく、これこそがリズム運動によってセロトニンを体内で生成しているという状態なんだろうなと思いつつジャブジャブストレート！
で、あまりに楽しいもんで、ついでにこんな動画を見ながらボクサーな気分になったらさらに盛り上がるのではないだろうかと思いつきました。
そうです。ロッキーのトレーニングシーンを集めた動画ですね。これをみながらパンチです！バックに向かってジャブジャブストレート！。楽しい。超楽しい！そうとう面白いです。セロトニンどころか、アドレナリンも全開！みたな感じで楽しくてしかたない。調子にのって映画版のロッキーも流し始めます。（実はDVD持ってるんですね）
その結果、なんと約2時間もパンチバックに向かってジャブジャブストレートを続けました。 普通、2時間も連続で運動を続けるなんて無理だと思うんですけど、ロッキーを見ながらだと、やれちゃうんですね。2時間延々とジャブジャブストレート！
しかしさすがにラストの「エイドリア〜ン！」の場面まで来るともう体中がくたくたです。もう立っているのもやっという感じ。
そして心なしかパンチバック君も立ち上がる勢いが弱まっているような気がします。そしてボクの渾身のラストパンチをくらって立ち上がりません。ノックアウトか？おかしいな、と思ったらなんと、底面から水が漏れていたんですね。うわぁ～、カーペットがびしょ濡れになっていました。気が付かなかった！
このパンチバック良い商品ですが、底面に水の注入口があるのが玉に瑕です。使用されるかたは充分にお気をつけください。
