天然誤読生活

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ペロンペロン事件「犯人はディックマードックだ!」

 

超飛龍?藤波辰爾 (新日本プロレス:オープニング・入場テーマ曲集)

超飛龍?藤波辰爾 (新日本プロレス:オープニング・入場テーマ曲集)

 

今日は書こうと思っていた松坂投手に関するネタがまとまらないので、以前にあるところに書いていたおバカな話を転載いたします。内容は昭和プロレスネタです。読んでいたけると嬉しいです(^^)

 え〜と、プロレスは大人のエンターテイメントでありましていかに虚実取り混ぜて、リングという空間を観客とレスラーが一体となって作り上げるか?ってのが肝であります。つまり・・・。

 レスラーとは役者であります。そしてプロレスとは相手の役者がいて初めてなりたつ芸術なのです。その相手次第で試合は盛り上がりもするし盛り下がったりもします。そして自分が輝いたりしょっぱくなったりもするわけです。だから当然レスラーは自分を輝かせてくる相手と絡みたいつまり試合したいと望むわけです。

で、日本人レスラーの中でも外国選手からぜひ絡ませてくれつまり試合を組んでくれ、と人気があったのがマッチョドラゴンこと藤波辰爾選手です。

この藤波選手、相手を輝かせるセンスに関しては天下一品。あの長州力も藤波がいなければただの(強いだけの)不器用な選手で終わっていたでしょう。このふたりの関係を漫才で例えるならボケの長州に対して、冷静にツッコミを入れる藤波という構図が絶妙なハーモニーを作り出し名勝負数え歌と名付けられたりもしました。

で、藤波のツッコミセンスは他の選手特に外国人選手にもいかんなく発揮され藤波と試合させてくれと対戦相手として人気になったわけです。

そして特に藤波と試合させろと来日するたびに熱望していたのがディックマードックという選手。このマードックという男、実力はピカイチで本気を出せばいつでも世界チャンピオンになれると噂されていた男。ところがどうにも変わり者タイトルなんかよりもいかに自分が面白い試合が出来るかそれだけを考えている選手です。そんなマードックが藤波に熱いラブコールを贈るようになったのはある試合での偶然のハプニングから。

藤波とマードックの試合の中で場外乱闘が始まりました。(少し説明。プロレスというのは場外乱闘というのがあります。そして先にリングに戻ってリングアウト勝ちを狙うという戦法があるのです。)場外で激しく殴り合い、分の良かったマードックが一足先にリングに戻ろうとしました。するとそうはさせじと藤波がマードックのタイツをつかんで待ったをかけたわけです。

その瞬間ズルリとタイツが滑り落ちてマードックの白いお尻がペロリと観客の面前にさらけ出されてしまったわけです。ちなみテレビでも放送されました。それなりに緊迫した雰囲気の試合だったのに突然の間抜けなお尻ペロリに観客は一瞬静かになった後に大爆笑したんです。

まあ、これだけだとプロ野球で言うところの一過性の珍プレーみたいなものですが、問題はこのマードックという男、癖になっちゃったんですね。笑いをとったのがよほど気持ちよかったんでしょうね。やっぱり麻薬ですよね、笑いをとるのって(笑)

それで、次から藤波と対戦するたびにわざと同じような行動を取ろうとするんです。つまり場外に誘い込み自分はいち早く戻り、あえてタイツをつかまれるような体勢をとるんですよ、まあ、ありていにいえばお尻を突き出すという姿勢ですが。これ漫才でいえばボケですよね、ボケをふる。

で、ツッコミセンス抜群の藤波は「ははあーん、こいつまた笑いを取ろうとしてるんだな」と勘づきおもむろにタイツを掴む、するとマードックは気づかないふりをしてロープをつかみリングに入ろうとする、となると当然前回の惨事が寸分違わず再現されると。つまり白いお尻がペロンと。

これが何度か繰り返されるともうお約束ですよね、このふたりが絡む試合になると
このシーンがないと何か物足りない(笑)ドラえもんのしずかちゃんの入浴シーンみたいなものですね。さらに時折レアヴァージョンとして藤波がペロンとされる事もある。
更なるスペシャルヴァージョンとしては両者ペロンペロン合戦が行われたりする。こうなると年に一回ウルトラ兄弟全員集合みたいな豪華さですね。ペロンがペロンペロンペロンペロンになるという。

で、この現象をリアルタイムでテレビで見てたのが小学生の僕が所属していたおバカなグループです。当然マネしますよね。何かあるとすかさず後ろ向きになり、ズボンを下されるのを促すような体勢をとるわけです。すると近くにいるやつは気を利かせてズボンを下げなくてはならないという鉄の掟が出来てしまったんですね。

そしてそのパフォーマンスはばかみたいだけどほぼウケるんですね。ウケるというのは強烈にモチベーションを高めますからね。マードックの気持ちわかりますもん。


そのうちほかのバカグループも真似するようになるわけですよ。そうするとそこかしこでペロンペロンとお尻がさらされるわけですよ。学校中のいたるところで。ペロンペロンペロンペロンと。

これはPTAを巻き込んで問題になりましたね。で、だれがこんなバカな事を考えたんだとなるわけです。そしてついに追求の手が僕のところにきます。担任めちゃくちゃ怖い顔で僕に迫るわけです。ペロンペロンを考えたのはお前か?彼は武闘派ですから怖かったですよ。当時体罰もOKな時代でしたからね。僕は痛いのに関しては通常の人より弱いんですよ。だからとっさに正直に答えました。

「ディックマードックが考えました!」
そう答えた瞬間
「ふざけんなーーーー!」
って、平手が飛んできました。痛かったなあ。

(注)事実8フィクション2くらいです。

lifeofdij.hatenablog.com

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2016/12/15