モチベーションはビンの中の液体ではない。使ったらその分減るというものではない。【小田島隆のコラム道】
コラムの名手と言われる小田島さんが書いた「コラムの書き方」の本ですね。具体的なノウハウというより、コラムに対する考え方が中心かな。読んでて勉強になるのは当然だけど笑える箇所も多くて楽しめますよ。
① もともとコラムとは新聞紙上で、新聞社の外部の人間が書いたものを、ひとめでわかるように囲みをつけたもの。
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それによって新聞社として責任を取りたくない私的で偏見のある文章も掲載できるようになった。
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つまり、新聞記事のように情報を正確に伝えるという目的はコラムには必要ない。
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個人の主観たっぷりに書いたものこそがコラム。
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「非常識な方法で常識を語り、規格外の物言いで素朴な心情を語る。」
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個性と普遍性、どちらも必要。
②文章を書くという過程を通じて、人は初めて論理的にものを考えるようになる。
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原稿用紙20枚分になる分量の論考を、自分の頭の中だけで組み立てられる人間はほとんどいない。
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文章の力を借りることでそれは可能になる。
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文章は思考の過程を書き残す事で、思考の到達距離を広げるツール。
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ひとつの文章を書き終えると、その文が表現していたところが、書き手にとって次のステップへの足場となる。
③書くことのモチベーションは書くことによって維持される。
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モチベーションはビンの中の液体ではない。使ったらその分減るというものではない。
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定期的に搾乳しないと生産しないと生産をやめてしまう牛の乳や、汲み出し続けていないとかれてしまう井戸みたいなものだ。
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アイデアも全く同じ。
2016/11/27