上司にアイデアを認めてもらう方法【超、思考法】
天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法――コロンビア大学ビジネススクール最重要講義
- 作者: ウィリアム・ダガン,児島修
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「いいアイデアを思いついたぁ!」と思って、上司とか先輩 に相談してみる。だけど、けんもほろろで相手にしてくれないってことありますよね。そういう場合に使えそうな具体的な方法がこの本に書いてありました。それは・・・
相手を「オープンマインド」にさせることだそうです。そもそも、人間は自分の考えを「自分そのもの」と考えてしまそうです。実際は「考え」というのはその人の一部でしかないんですけどね。だけど錯覚なわけですが「私の考えていることに価値がないのなら私には価値がない」という思考パターンに陥ってしまう。
特に職場において相手が上司である場合、もしも部下が上司よりも「よい考え(アイデア)」を考えついて、上司に提言したらどうなるか?前述したとおり「人間の価値=その人の考え」という公式が頭の中でカチッとはまると、自分(上司)よりも良いアイデアを考えた部下のほうが人間として価値がある、という錯覚に陥ってしまう。もちろん無意識的なのでこういう心理の流れであることは上司自身は気が付かない。そしてこういう思考パターンが出来上がる。
私が昇進したのは、私が有能だからだ。だから私は正しい答えを知っている。部下が思いついたアイデアのほうが正しいのなら、私は上司に値しないことになってしまう。そんなはずはない。だから、部下のアイデアは間違っているのだ。
結果的にアイデアが成功するかどうかはそれを受け取る人間に良いアイデアであると受け入れてもらう必要があるわけですね、結局のところ。そのためには前述したとおり相手の心を開くオープンマインドにする必要がある。「むむむ、そのアイデア今までのものより良さそうだぞ」みたいな。
だからといって熱を込めて、そのアイデアがどれほど素晴らしいのかを力説してところで、ますます相手は反発を強めるだけ。
有効なのは、そのアイデアがどんなふうにしてひらめきが起こり、それによってどのようなアイデアが浮かんだのかを順番に語っていく。すると相手も、あなたがひらめいたときと同じ状態に近づき、アイデアに同意してくれやすくなる、ということです。アイデアが生まれたストーリーを上司の頭の中に再現させる、ということでしょうかね。そして、この作戦いろんなケースに応用可能ではないでしょうか?