天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

住む部屋で人生変わるのかも?と思わせる本

 

部屋を活かせば人生が変わる

部屋を活かせば人生が変わる

 

 自分は基本片付けられない人なので、昔から何とかならないかなあと思って、山下さんの「断捨離」をはじめ、多くの片付け本を読んでいます。今回はその中でもシンプルながらとても影響を受けた本のご紹介です。

 タイトルの通り片付けを通して人生をより良く変えていこうという本ですね。しかし精神論的な内容ではなくて、かなり現実的な考え方が提案されています。ちなみに部屋を考える会の代表は「もしドラ」の作者、岩崎夏海さんです。もしドラを読んだ方なら、普通の片付け本とは、ちょっと違うという事は伝わるかもしれませんね。


こちら部屋を考える会による、
津田大介さんのヘヤカツの時の動画
https://www.youtube.com/watch?v=vw2GxRZ5-8g

人生がうまくいく人と、いかない人ををわけているのは、能力ではなくて環境です。環境といってもいろいろありますが、中でも大きな割合を占めているのが普段住んでいる部屋ではないでしょうか?

つまり「なんか最近うまくいかないなー」と思ったときに自分の能力や、やる気をどうこうしようとする前に自分の部屋という「環境」をまずは考えたらどうですか?部屋を活かせば人生は変わりますよーということですね。

逆に言うとうまくいってない人って自分の部屋の状態は大丈夫ですかー?という事も言えますね。となると部屋が活きてるってどういう事?という疑問が出てきます。

この本の答えは単純です。「掃除や片付けがしやすい部屋」が答えです。掃除や片付けの行き届いた、居心地の良い部屋なら、当然疲れもとれますし、そもそもその空間にいる事自体が楽しい時間となりますからね。

居心地の良い部屋に暮らしているからこそ心にゆとりが生まれ、自由な発想があふれてくる。それがさらなる幸運や成功を呼び込む。活き活きとした部屋に住む人は、良い循環に恵まれる

 その状態が楽にキープ出来ている状態が「部屋が活きている」ということですね。とてもシンプルな答えです。そして理想としては

過去を振り返る部屋から、今を生き、未来を思い描く部屋

いいですね!そんな部屋で暮らしみたい!でもあまり掃除や片付けに手間と時間をかけずに(笑)そういう調子の良いわがままに対してこの本は「言われてみればそうだなー」といういわゆるコロンブスの卵的な提案をしてくれます。面白いなあと思った考え方がありました。

部屋が片付かない原因は、「住んでいる人が片付けられないからではなくて片付けにくい部屋だから」だそうです。少し救われますね(笑)

具体的にどういうことかというと掃除機がかけやすい部屋かどうか?です。掃除機の動線が確保された家具の配置になっているか?が大切だそうです。

この本では「掃除の流れが良い部屋」と表現して図解にて流れのある部屋、流れの悪い部屋を表しています。なるほどねーと感心しました。

ふむふむ、この図を見てみると僕の部屋が片付かないのは、流れが悪かったのだなあと納得です。このあたり工場で、機械の配置を変える事によって大きく生産性が変わってくる事と考え方は同じですね。その流れですが「道」とも表現しています。

「部屋に三つの道を通す」

1、掃除の流れ

上記の通り「掃除機が通る道を作る。」人間は肺や欠陥に異物が詰まると病気になりますが、部屋もまったく同じです。余計なものが「掃除の道」をふさいでいるだけで、部屋の流れは失われ、文字通り部屋が死んでしまう。部屋が活きていない。

2、洗濯の流れ

洗濯物が部屋の中でどのような経路をたどるのかを知る。着替える場所、洗う場所、たたむ場所、しまう場所それぞれを整え動線をしっかりと確保する。

3、食器洗いの流れ

距離として短いので、問題はなさそうですが、テーブルの上やシンクに残しておくと流れが機能しなくなる。距離の問題よりも、テーブルの上に何も置かない状態、シン  クに持ってきた食器はその場で洗う習慣を徹底する

この三つがうまく通っていれば「部屋を活かしている状態」が楽にキープ出来るそうです。そしてやはりというか掃除以前の問題として「物を減らす」これはこの本でも強調されていましたね。「少数精鋭のモノ」で暮らす。なぜなら現在のようにモノ余りの時代は

モノより空間のほうが価値がある

と書かれていました。うーん。確かにその通りですね。歩いて3分のところにコンビニがあるわけです。ある意味、自分の冷蔵庫であり倉庫とも考えられますね。図書館もそうですよね。自分の巨大な本棚(笑)管理もしてくれるし、これ読みたいといえば探し出してくれるし。

まあ極端にすべて断捨離してしまうというのも、何なんで、少しずつモノを減らして、
家具の配置も考えてたりして家の中に三つの立派な道を通そうと思います。
そうすればもっと良い方向へ進んでいくはずですね!

2015/12/04