ゴーゴリという文豪のぶっ飛び具合にぶっ飛ばされた!
ゴーゴリというと名前だけは聞いたことがあるけれど全く読んだことがなかったロシアの文豪??ドストエフスキーはゴーゴリがいたから自分の小説が書けた、みたいなことを言っているくらいのすごい偉い人なんだろうなぁという印象だけはあった。で、今回初ゴーゴリだったわけですがぶっ飛びました。なんだ、このバカバカしさは!!これは凄い。笑えます。今の作家でいうと町田康なんかは近いのかも。でもぶっ飛び具合のスケールが違う。
「鼻」という短編なんかは朝起きたら虫になっていたというカフカどころではなくて鏡を見たら鼻がなくなっていて探しに町へ出たらその鼻が偉そうな格好で町で紳士然と闊歩しているという話ですからね、鼻が服着て歩いてるんですよ(笑)意味わかりません(笑)
「外套」という短編も面白い。ストーリー的には小学生が作りそうなレベルなところが凄い。でも、なんか響くんですね。何の取り柄もなく新しい外套を買うことが何よりも楽しみになる、という小市民な男の話が。
ロシアではドストエフスキーとかトルストイよりもゴーゴリが人気がある、ということですがなんとなくわかる気がします。ついでに翻訳が落語みたいで読みやすいのも良いです。
2017/09/06