天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

起承転結の転から話を組み立てるというエッセイ術

 

エッセイ脳―800字から始まる文章読本

エッセイ脳―800字から始まる文章読本

 

 エッセイとは何か?著書の定義では、『自分が書きたい事を、他者が読みたくなるように書くもの』だそうです。それでは他者が読みたくなるエッセイとは、どんなものでしょうか?

 私が考える読みたくなる文章。テーマは一般的で抽象的なものを指定される場合が多い。例えば『家族』について書きなさいみたいな。そこで「私の家族は.....」などと書き始めても、抽象的すぎて話が、ドライブしていかない。

家族というテーマを発想の源として、より具体的で個別な題材を見つけだす。例えば久々に実家に帰ったら、物置の中からベータマックスのビデオテープを発見した。父親のしゃちほこばった手書き文字で、私の名前が書かれていた....などなど。つまりいったん視点を細かく細かくしていく。

誰にでも当てはまる一般的な事を書くよりも、狭い狭い個別の事情を述べたほうが、なぜか共感を集めたりする。そんな気がします。

☆少しの外しとひねり

これが難しいんですね。起承転結でいえば転の部分ですね。ところがこの本に、なかなか良いアイデアがありました。それは最初にテーマに関連した「ヘェ〜」を見つけ出して、そこを起点に起承を付け加えていくというやり方です。これはちょっと使えそうです。