起承転結の転から話を組み立てるというエッセイ術
エッセイとは何か?著書の定義では、『自分が書きたい事を、他者が読みたくなるように書くもの』だそうです。それでは他者が読みたくなるエッセイとは、どんなものでしょうか?
私が考える読みたくなる文章。テーマは一般的で抽象的なものを指定される場合が多い。例えば『家族』について書きなさいみたいな。そこで「私の家族は.....」などと書き始めても、抽象的すぎて話が、ドライブしていかない。
家族というテーマを発想の源として、より具体的で個別な題材を見つけだす。例えば久々に実家に帰ったら、物置の中からベータマックスのビデオテープを発見した。父親のしゃちほこばった手書き文字で、私の名前が書かれていた....などなど。つまりいったん視点を細かく細かくしていく。
誰にでも当てはまる一般的な事を書くよりも、狭い狭い個別の事情を述べたほうが、なぜか共感を集めたりする。そんな気がします。
☆少しの外しとひねり
これが難しいんですね。起承転結でいえば転の部分ですね。ところがこの本に、なかなか良いアイデアがありました。それは最初にテーマに関連した「ヘェ〜」を見つけ出して、そこを起点に起承を付け加えていくというやり方です。これはちょっと使えそうです。