天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

ブログをはじめるにあたって岡本太郎さんのすべった話を思い出した

これからブログを書き始めようかと思うんですが、けっこう悩みますね、これは。何を書けばいいのか?わざわざ自分ごときが今さら何かを書く必要があるのか?すでに世の中には読みきれないほど面白いブログ記事もたくさんあるからなぁと。そんなことを考えていた時に本棚の中で「読んでみれば?」と呼びかけてくる懐かしい本がありました。(新装版も出たそうです)

 

自分の中に毒を持て<新装版> (青春文庫)

自分の中に毒を持て<新装版> (青春文庫)

 

 

この本によれば岡本太郎さんは46歳のときにスキーを始めたそうなんです。その時の話が面白いんです。最初は当然ゆるい斜面のところで練習するわけですが、ゲレンデの上のほうを見上げると、絶壁のような上級者コースが白白と輝いている。凄いなぁ、滑ってみたいなぁ。だけど、ダメだろうなぁ。転んで首の骨でも折っちゃったらかっこ悪いし・・・。
 
普通の人ならもう少し上達するまで待つんでしょうが、太郎さんはやっぱり違いますよね。躊躇するのは一瞬だけで、次の瞬間には、もうリフトに乗ってゲレンデのてっぺんに立って、滑降しはじめるんです。
 
そして、おりゃ~っと滑り始める。うわぁ~気持E〜となるわけですが、そこはやはり、さすがの太郎さんにも、物理の法則は働く。凄い勢いで転倒。頭から新雪にもぐってしまい、何も見えない。だけど嬉しかったそうです。太郎さんが思ったのは「自分が転んだというよりも、ぼくの目の前で地球がひっくり返った」だそうです。カッコいい滑降ですね(^^)
 
ブログの話に戻しますと結局のところ、書きたきゃ書けばいいんじゃない?って話ですよね。おそらく、わざわざ、自分ごときが、書くことに意味があるんですよね。だって、自分ですべってみなくては、自分の行動で地球がひっくり返ることもありうる、なんて事に気が付かないでしょうしね。