酒の肴がビジネス書!(と小説と音楽と映画と経済ネタとたまにグチ)

晩酌をしながら読んだ本の中から、飲み屋でネタになりそうな話を紹介します。

【圧倒的に上質の異質になれ!】

今回紹介する本はテレビ番組「ホンマでっか!?TV」などにも

出演している黒川伊保子さんの本です。

実は全く期待していなかったのですが

予想を良い意味で裏切られた激熱の一冊でした。

英雄の書

英雄の書

 

 まずこの本の中での「英雄」とはどんな人物なのか?

こんな言葉が書いてありました。

 英雄とは勝ったものに与えられる称号ではない。
 何かを許さないために、
 誰かを守るために、
 孤高を恐れないものに与えられる称号なのである。  

つまり孤独を恐れず、

誰かを守り、自分の美意識を守る人間ということのようです。
ハードボイルド小説の探偵みたいですね。

卑しき町を行く誇り高き騎士
許せないものから、何かを守るために、

生きた人物として描かれていました。

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本書では同じように戦った二人の人物が挙げられています。

スティーブ・ジョブズ
醜いコンピューターが許せない、
だから自分が美しいコンピューターを作り出す。
それが現在のアップルの隆盛につながっている。

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②ココ・シャネル
世間でミニスカートが流行しだしたとき
彼女の美意識からすると許せなかった。
だから大人の女性のためのエレガントな

デザインを生み出すと決意を新たにした。

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そのふたりの挑戦も

おそらく孤独な戦いだったのでしょうね。

時流もあるし周囲との戦いもあったと思われます。
そんなにこだわらなくても良いじゃないかという声と。

だけど戦ったわけですね。
ふたりは圧倒的な勝利をおさめたわけですが、
黒川さんのいう英雄の定義で考えれば
誰もが英雄にはなれるはずなのです。
勝ち負けではないと最初に定義されていますから。

ここが実はこの本のポイントだと思うのですが
まえがきにこんな言葉が書かれています。

この本は、心優しき国の若者たちのために、
失敗と孤独が怖くなくなる本として書こうと思う。
「失敗」がドラマの始まりであることを、
脳科学を使って証明してあげたい。

「孤独」が脳の成熟に必要不可欠であることも、
証明してあげたい。
あなたが、「英雄」として歩き出すために。
あなたの人生は、
あなたを主人公にした物語なのである。  

つまりこの本は失敗することや、
周りに相手にされなくなったりするのが
怖くてチャレンジするのをためらっている人に向けて
著者の全知識(主に脳科学)を使って
一歩踏み出す勇気を贈りたいという本なのです。

黒川さんのその思いはどこから来たのでしょうか?
本文中にヒントがありました。

《圧倒的に上質の異質になれ!》


この言葉は女性の社会進出が、進んでいなかった時代に
いわれなき差別を受けていた、黒川さんに対して
直属の上司が贈ってくれた言葉だそうです。
いつまでも忘れられない言葉だそうです。

もしかしたらこの本が書かれた理由は
その時に感じた感謝を
恩返しとして誰かに届けたい
そんなところにあるのかもしれないなとも思いました。
自分にもできたのだからあなたもきっと英雄になれるよと。

自尊心とはその脳が生きるべき方向を指し示す指標。
砂漠の北極星のようなもの。
他の星を目指したら道に迷ってしまう。
他人の星は他人の星、自分の星を見つけよう。