酒の肴がビジネス書!(と小説と音楽と映画と経済ネタとたまにグチ)

晩酌をしながら読んだ本の中から、飲み屋でネタになりそうな話を紹介します。

もしドラが売れた理由が衝撃的だった!

 

 いわずと知れた200万部超えの大ベストセラーですが、

この本がなぜこれほど売れたのか?

という疑問に対する著者の岩崎夏海さんの分析が衝撃的だったんですよ。

その分析がこの本に詳しく書いてありました。

 

岩崎さんは【もしドラ】を書くときに徹底的に
マーケティングを行ったそうです。
それはいわゆる市場調査的なものではありません。
具体的にひとつのことを考えたそうです。
それは

もしドラの顧客は誰か?」という疑問です。
普通に考えれば、書籍の顧客というのは「読者」です。
しかしドラッガーはこんな言葉を残している。
「われわれの事業は何か?との問いは、答えるのが難しい質問である。わかりきった答えが正しい事はほとんどない。」

読者が顧客というのは、いかにもわかりきった答えです。
ということで、もう一段深く考えてみたらしい。
「本の顧客が読者ではないとしたら、一体誰が顧客なのだろう?」

その時にある記憶が蘇ってきたそうです。
10年くらい前の12月23日のこと、
近所の書店のレジが大行列だったそうです。
何か人気の本が発売されたのかと、店員さんに尋ねてみると
毎年、クリスマスイブの前日は込み合うのだということ。

改めて並んでいる人をよく見てみると大抵は40代より上の世代
中には70代、80代に見える人もいたという。
そして手にしている本を見てみると絵本、マンガ、児童書、学習参考書などばかりだったという。

それを見た時は「子どもや孫のクリスマスプレゼントに本を送る人がこんなにいるんだ」という感慨を抱いたくらいだったが、後になって「本の顧客は誰か?」ということを考えているときに、そのことがふと思い出された。
そうしてぼくは、ハッと気づかされた。その行列で本を買っていた人々には、買った本を「自分では読まない」という共通点があった。つまり彼らは「読者」ではないのである。それにもかかわらず、彼らは本を買っていた。つまり「顧客」だった。その瞬間ひらめくものがあった。
「そうか!「もしドラ」にとって真の顧客とは、これを「読むため」に買う人ではなく、「贈るため」に買う人なのだ!」
そして同時に「もしドラ」という本の定義も定まった。すなわち、読むための本ではなく、「贈るため」に買う人なのだ!

発売後、その狙いは面白いように当たりました。

たくさんの人がこんな言葉をかけてくれたそうです。
「私はこの本を5冊買いました」
「私は10冊買いました」
企業経営者が部下に読ませたいと思って複数購入したり、
学校の先生が生徒にプレゼントしたいと思って大量に買ったりしたらしいです。
そして少し笑えるエピソードがあったので引用します。

ある会合で、中小企業の経営者の方とお会いする機会を得た。

するとその方は、開口一番「ぼくは岩崎さんの本の売上げにかなり貢献してますよ」とおっしゃった。

それでぼくは、「ははぁ、この方もまた、知人・友人に贈るために購入した「册数」をぼくに伝えてくれるのだな」と思ったのだが、しかしそれは違った。
その方は、なんでも最近まで入院されていたとのことだった。

およそ二ヶ月入院していたそうなのだが、その間に、驚くべきことが起こったというのだ。

なんと、お見舞いにきてくれた方のうち16人もが、「もしドラ」をお見舞いとして贈ってくれたのだという。

その際に、いちいち、「もう読んだ」とは言えないので、知らない振りをするのに苦労しました、みんなよっぽどぼくの経営が心配だったんですね、

とその方は笑いながらおっしゃっていた。

なるほどーーーー!!
もしドラ」の販売部数があれほどすごかったのは
一人が何冊も買ったからなんですね!
そこを狙っていったという岩崎さんの戦略が凄いですねー。
書籍という商品の隠れた価値を発見して
意識的にそのポイントを狙っていったということですね。
まさにドラッガーいうところの
イノベーションというところでしょうか?

さてこのブログの真の顧客は誰なのでしょうか(笑)

始めたばかりで全く想像もつきません(笑)