天然誤読生活

誤読とそら耳を恐れない書評と音楽レビューとトンデモ理論を書き散らすハートに火をつけて(くれるかもしれない)ブログです。

天に向かう向日葵みたいな人間を描いたノンフィクション

 

1985年のクラッシュ・ギャルズ (文春文庫)
 

 この本はクラッシュギャルズという女子プロレスラーについて書いてあるノンフィクション。プロレスは好きだったんだけど、女子プロレスの世界は守備範囲外であまりよくわからない。この本で描かれている長与千種ライオネス飛鳥によるクラッシュギャルズというチームは1985年の社会現象だった。だからその存在は知っていた。だけど彼女たちがどのような人間で、どんなことをしてきたのかはほとんど知らない。そのように、あまり予備知識のない状態で、この本を読んだのだけれど、はっきりいってかなりの衝撃をうけた。この本はノンフィクションなのに、フィクションとしてのドラマで描かれている要素の大半が、ドラマの何倍ものエグさで描かれている。嫉妬や裏切り、友情、栄光と挫折などなど。このふたりの女子プロレスラーとひとりのファンのリアルな物語は読み始めると止まらなくなる。

続きを読む

不機嫌で許されるのは赤ちゃんか天才だけという指摘が鋭すぎる。

 

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)

 

 久々に再読したら、ふむふむと思う事多発だったので、メモメモ。
以下引用

続きを読む

難しいことはわからないけど、サルトルという人は良いこと言うなぁ、という一冊。

 

サルトル『実存主義とは何か』 2015年11月 (100分 de 名著)

サルトル『実存主義とは何か』 2015年11月 (100分 de 名著)

 

 「人間は作るべきものである。人間は彼自身の立法者である。」

実存主義ってなんぞや?ってことに対してこれほどわかりやすく解説した本はないでしょうね。テレビ版は見ていませんが、このテキスト版はとてもわかりやすいです。わけのわからない難しい本を読むよりこの本を5回くらい読んだほうが実存主義の本質のようなものをつかめるんじゃないかな?なぜかっていいますと・・・。

続きを読む

本好きのための超役立つ家庭の医学的な本。

 

文学効能事典 あなたの悩みに効く小説

文学効能事典 あなたの悩みに効く小説

 

 人が本当に何かを学んだときって、誰かから正しいことを教えてもらったからって場合もあるけれど、どちらかというと、反面教師的に正しくないものを見たり聞いたりしたことによって、逆に自分にとっての、正しい方向を学ぶことのほうが多いと思う。僕が単にひねくれものなのかもしれないけれど、正直なところ、教師よりも反面教師に助けてもらったことのほうが僕は多い。例えば・・・。

続きを読む

薬指の長ーーーい男はモテる!という話を広めた面白本

 

シンメトリーな男 (文春文庫)

シンメトリーな男 (文春文庫)

 

 

やっぱり何だかんだいって見た目というのはモテるモテない問題に大きく影響するわけでそのモテるモテないということも良きにつけ悪しきにつけその人の性格や行動に影響してきますねー、どーしても。で今日紹介するのはそのモテるモテないのメカニズムを
一般向けにわかりやすく書いてある一冊。この手の本としてもう代表的な本ですね。
読んだことのある方も多いかもしれません。

続きを読む

本当の勇気とはなにかを考えさせられる小説です。

 

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

 

 

これは2017年に読んだ小説の中では一番グサリときたかもというくらいの衝撃でした。
著者は実際にヴェトナム戦争に従軍しているんですね。1968年彼はアメリカで普通に大学生活を送っていた。当時の若者と同じように、当たり前のように「戦争反対!」って、反戦的な主張をしていた。だけど夏に実家に帰省しているときに徴兵令状が家に届く。真剣にカナダに逃げようかと国境近くのモーテルに宿をとり6日間考える。結局彼は戦争に行くことを決意する。理由はただ父や母や友達や街の人たちに「情けない男だと思われたくなかった」それだけの理由で。

続きを読む

スナフキンが日本人に愛された理由を考察する内田理論が面白すぎる

 

街場のマンガ論 (小学館文庫)

街場のマンガ論 (小学館文庫)

 

 内田先生がマンガに関連した過去の文章をまとめた一冊。結構古いものが多くて、内田先生にしてはキレがいまいち。だけどいくつか面白い話がありました。そのうちのひとつを紹介いたします。

続きを読む