ビーチ・ボーイズと村上春樹
村上春樹の文章がいちばん染みるのは「悲劇」を描いているときだと思う。お涙ちょうだい的な「悲劇」ではない。どうしようもない矛盾やミスマッチ感を抱え込んだ人の悲しみという「悲劇」だ。
そんな「悲劇」を書くときの春樹さんの文章には奇妙なほどの透明感がある。その文章は真冬の小川の水のように透明でキラキラしているけれど、触ってみると意外にそれほど冷たくはない。熱くはないけれど、人肌くらいの温かみはある。今日はそんな特徴がよく出ている一冊を紹介したい。
続きを読む森博嗣という天才ならいろいろな問題についてこう考えたりするのか?と知ることができる一冊
人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 新書
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昨日紹介した戦略読書日記の中に柳井さんの戦略を分析しているところがありました。それによると常に具体的思考と抽象的思考の間を高速で行き来して、最適な経営判断を得る戦略だという楠木さんの分析でした。
これは文章を書くときにもとても有効な考え方で抽象と具体を交互に行き来すると、立体的に伝わりやすい文章になると聞いたことがあります。ということで今回はそのうちのひとつ抽象的思考の力をどう高めればよいのか?という事を書いた本を紹介いたします。
続きを読むゴーゴリという文豪のぶっ飛び具合にぶっ飛ばされた!
ストーリーとして仕事や生き方を考えてみたくなる書評集
前田日明的生き方と佐山サトル的生き方の対比がドラマチックな一冊
大人と子どもの違いを解説する内田樹さんの理屈が会心の一撃すぎる
あの2001年宇宙への旅さえ楽しめるようになる映画解説の決定版的な一冊
映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
- 作者: 町山智浩
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
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映画の絶対的な名作ってありますよね。例えば「ベン・ハー」や「風と共に去りぬ」とか。このあたりって誰がいつ観ても面白いし、いろいろと考えさせてくれる映画ですね。
ところが同じように名作として語り継がれている「2001年宇宙の旅」とか「地獄の黙示録」や「タクシードライバー」あたりになるとどうでしょうか?難しいというか意味不明な部分が多くて、またはどうしてそんなに人の負の側面ばかり強調するのか?みたいなところもあり、正直言って「これって本当に名作と言えるのか?はっきり言って面白くないんじゃないのか?」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか?
そんなふうに思いつつも実は自分の「映画の見方」がイマイチなのではないのか?実は上記のような意味不明な作品の凄さを知る秘密があるのではないのか?と思っている人にはこの本がオススメです。
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